風の映画舎

田代陽子と風の映画舎

1996年5月、田代陽子 は北海道・新得町で開催された第1回SHINTOKU空想の森映画祭で、初めて映画祭というものに参加した。
そこで初めてドキュメンタリー映画と出会った。映画祭やドキュメンタリー映画の面白さを存分に味わった。
 
これがきっかけとなり、映画祭の実行委員長だったドキュメンタリー映画監督・藤本幸久さん(森の映画社)の元でドキュメンタリー映画の製作に携わるようになった。
同時に、SHINTOKU空想の森映画祭の事務局として、7年ほど映画祭を切り盛りした。
そして、地元のトムラウシの山を舞台にした『森と水のゆめ ~大雪・トムラウシ~』(1999年/ 16ミリ/72分/藤本幸久監督)では、助監督として映画製作の現場を初めて経験した。
また、北海道の炭鉱で生きた人たちを描いた『闇を掘る』(2001年/ 16ミリ/105分/藤本幸久監督)では、編集・仕上げ作業、そして興業を経験した。
何もないところから、一本の映画ができるまでの全ての工程を経験させてもらった。
2002年、藤本さんのプロデュースで初監督作品『空想の森』の製作を開始した。
スタッフを組み、一軒家を借りて寝食を共にしながら16ミリフィルムでの撮影に挑戦した。
紆余曲折を経て2008年3月、ようやく完成。
北海道・新得町で農業をして暮らす自分の一番身近な人たちの日常を描いた作品となった。
東京のポレポレ東中野で公開。その後、ミニシアター、映画祭、自主上映会で全国を上映して歩いた。
2011年3月。
東日本大震災がきっかけとなり、2作目『風のたより』(2015年/ ビデオ/191分)の製作を始める。
今を記録しようと「空想の森」で縁のできた人たちの話を聞くことから始めた撮影だった。
映画をつくるにあたって「風の映画舎」という屋号をつけることにした。
人から人へ・・・様々な人たちと出会っていった。大間原発の問題も、その中で知ることになった。
2年間に渡る撮影で、400時間の素材を撮る。
被写体のみなさんのフィールドに身を置かせていただきながら、原発のこと、暮らすこと、生きることを感じ、考えた時間だった。
2015年秋、完成。
第20回SHINTOKU空想の森映画祭でお披露目上映をする。
続いて、映画の舞台となった北海道・大沼、洞爺湖でもお披露目上映をしていただいた。
これからも、様々な土地で、大勢の人と同じ空間で映画をみる場をつくっていきたいと思います。
出会い、その土地の食べ物、そしてお酒を楽しみに。