感想「風のたより」

ヒジノワ 上映会

上映日 2017年7月1日
会 場 ヒジノワ cafe & space(栃木県・益子町)
主 催 五月女尚子

 
私も生産者として母として放射能とは切ってもきれない、いつも頭の中にある問題です。
栃木でも北部のほうは、しいたけなど出たり、風評被害にいつも頭を悩ませています。
これから農業を続けられるのか?とか
子供の時代になったらどうなるのだろうとか。
でも先祖代々の土地を守ってきた今、これからも後世に残していかなければいけない。
土地とここでやっていくしか出来ない農業というのはそういうものだと思っています。
どこにも逃げられない今、ここで精一杯いいものを作り続けようと考えさせられました。

(女性・39歳・農業)

それぞれの3.11後の生き方、暮らし方。
それぞれの場所で、それぞれの時間の進み方があることを、
自分に照らし合わせて観てみました。
ここにある目の前の現実をみながら
「その後」「これから」ということに向かっていたいと思いました。

(女性・43歳・建築業)

色々な方々のくらしや家族、土地を思う気持ちが強く感じられ、
自分の周りで起こっている近年の変化ともつながるものを感じました。
行動する形、現れる形は、それぞれでよいのだなあとあらためて思いつつ、
今日は帰路につきたいと思います。
ありがとうございました。

(女性)

みずみずしく美しい映像でした。
人たちの表情のリアルで美しい事。
希望を感じられる映画でした。
ありがとうございます。

(男性・49歳・修理工)

自然と共に暮らす家族にとても共感し、
一緒に過ごしている様でした。
自分の目ざす所へ向かって行くパワーをいただきました。
私の3.11は…「すべてが無くなっても生きている」事がキーワードとなりました。
もちろん無くした命は別の話ですが…
もともと自給自足で「小さく生きる」(映画の中でも語られていた言葉)がしっくりくる性分なので
自分の生活を見直す大きなキッカケとなりました。

(女性・52歳)

とにかく地球の呼吸に耳をすまして生きていたいと常々思っています。
山田家族の姿に胸が熱くなりました。
山田氏とは学生時代、同じ時間を2年過ごしました。
彼の熱さは昔から変わらないし、いさぎよいと思いました。
それぞれの営みに間違いなどなく、生きてていいのだなと、
産みだしていいのだなと思いました。
私の実家は津波でなくなりましたが、直後から草木がおいしげっています。
命はすごいです。

(女性・42歳・陶芸業)

人と自然。
そのうえでのいとなみについて考え続けています。
今日はそのヒントをもらいに来ました。
こたえはなかなか見つからないけれど、
田代カントクの「日本はまだまだ捨てたもんじゃない」という言葉に勇気をいただきました。
自分のことを考えるきっかけをいただきまして、
ありがとうございました。

(女性・32歳・自営業)

だれにでも降りかかる震災。原発問題。
あのとき日本は、地域、私たちの家族はどうなるのだろうと
不安でいっぱいだった。
今も同じくらい不安だが、どこにいてもいつでも
原発があるかぎり不安は消えない。
それでも生きている。前向いて生きていくしかない。
高度成長期を経て、私たちは大きな企業に囲まれて(私も無意識だったけれど、昔の考え方、つながりかたを忘れて)洗脳されてしまっていたのかもしれない。
今現在生きている私たちは試されている。
あの時代の人たちは本当にひどかったなと。
だから困っていると未来の人に思われるのはいやだ。
毎週のように学びを本当にありがとう。
生き方を問われていますね。
生き方しながら前進して行かねば。
山のようちえん、後半観ました。
そして今日じっくり観ました。
何度見ても幸せを感じる映画ですね。
原発批判をするよりじっくり幸せを観る映画は心にしみます。

(女性)

私も3.11という事から自分の生活スタイルを見直した生活をしています。
震災の当日は友人に頼まれてお寺の竹やぶの手入れをしていました。
当時の仕事は看護師。職場から連絡がなかったので、作業を止めて、
自宅周辺の安全確保などをしていました。
それから看護師をしている事に疑問があり、その後辞めて普段は地域の製材所に勤務。
休日は里山整備などをしています。
映画を見て思ったのは、やはり震災は人の生活を見直す大きな出来事になったんだと思っています。
住む地域が好き。一緒に暮らす地域の人達がいきいきとしている姿は共感が得られました。
私も自分の住む街が好きになりました。
生活スタイルもどんどん新しいものを追う生活から、古いものを大切にして
…と思っています。
スローライフよりローライフが良いと思います。

(男性・44歳・会社員)

田代 陽子さま
こんにちは。
昨日のヒジノワでの上映会、ありがとうございました。
「風のたより」の映画の感想をお送りいたします。少し長くなりますが、読んでいただけたら幸いです。
この映画を知ったきっかけは、益子の隣町の茂木で6月に開催されたマルシェへ出店した時、隣のブースに出店していた五月女尚子さんの店先に貼ってあったチラシを見たことでした。チラシには、ラムヤートさんのことが書いてあり、以前、友人から聞いて関心があったので観たいと思いました。
初めから上映時間が長いので、、、と聞いていましたが、
実際は、あれ?もう終わり?といった感じでした。
観ながら笑ったり、微笑んだり、そんな家族の当たり前の日常やこれが幸せなんだよなと思えるシーンにあふれていました。
その反面、青森大間の漁師一家の大間原発再稼働への恐怖や不安の映像は、私の住むいわき市沿岸部と重なり、涙が出ました。
原発への不安や恐怖、家族がバラバラになる寂しさ、私にはよくわかります。大間のお父さんが、再稼働したら孫は、出す。といった言葉にも涙が出ました。
原発講演会のシーンで、福島の病院の避難したまんまの映像を見て、家族が「こんなだったんだ」とつぶやくシーンにも涙。
福島のことは、やはりあまり知られていないのだなと。封じ込めていたいろんな感情が一気にこみ上げました。
 
いい映画でした。
心に温かな余韻と優しい光を与えてくれた映画でした。
憎しみや怒りばかりでは、何も変わらないです。
監督のメッセージにも深く共感を覚えました。
 
私は9年間、益子に住んでいました。
震災前から思っていたことですが、人の生活の基本は、土の上だと感じます。
自然の恩恵を受けて生きてきた私たちは、今そこへの感謝や原点を忘れているような気がするのです。
 
福島県いわき市に住んでいるため、原発事故が起きた13日に家族みんなで益子の友人宅に避難しました。益子へ避難できるだけのガソリンを残しておいて本当によかったです。
その避難道で、私は痛切に感じました。水道、ガス、電気、ガソリンなどライフラインが断たれると、私たちは生きていけない。?なんかそれっておかしくない?
便利すぎるんじゃないか?お金とかかかりすぎじゃないか?やっぱり無理があるんだと。
もっと小さなコミュニティで、お金も最小限で生活できないものなのか?そこからの生活には、本来の幸せや生きてるリアリティが得られるのではないか?
そして、いつかそんな生活をしたい。と思ったのです。それが、自然なのではないかと。
 
この映画を観るきっかけにも付け加えると、トムヤートさんたちがそれに近い生活を実践しているような話を友人から聞き、ずっといつか行ってみたいと思っていたからです。
上映会の後の交流会でも、五月女さんが言っていた内容にも共感しました。
じゃ、益子に戻ったらいいじゃない。そういう友人もおりますが、私も出来たらすぐにでも始めたいです。
でも、震災後、ふるさといわきのこと、両親のこと、いろんなことを考えると身軽にはいけないのが現実です。
福島にいないとわからないこともたくさんあり、その狭間で過ごしてきた震災後でした。
生きるってこと、死ぬってこと、コミュニティって、家族って、人生って、、、
この映画を観て、なにかヒントを得られるのではないかと希望をもっていったのです。
 
いわきのこと
福島県は、震災後、避難者で人口が減りましたが、いわき市は、原発近くの帰宅困難地域の避難者が入り、住宅は増え、飲食店は混雑し,
道路も渋滞などと生活環境はだいぶ変わりました。また、原発作業員の方々も旅館やホテルにはいっぱいです。
他にもいろんなことが原発事故で変わりましたが、やはり他県の方にはわからない現実が日常にあります。
震災後の市議会議員選挙も自民が圧勝、県議員選挙も自民が圧勝、ありえない現実にへこみましたが、これも現実です。
 
震災後、いわきではこういった映画の上映会は、ほとんどありません。
人々の心の中は、どうなんだろう。
忘れたい、思い出したくない、そんな気持ちの方も多いと思います。でも、なかったことにはできない大きな出来事を、
自分なりに時間をかけて現実として生きていかなければならないと思います。
監督がおっしゃるように、ひとりひとりが大切なんだと、
そして共鳴していくこと、重なって繋がっていくことが大切なんだと。そんな、きっかけにこの映画を観てなっていただけたらなと、
私が抱いたような気持ちになってもらえたらなと、思うのです。
もしかしたら、益子のような結果は期待できないかもしれませんが、精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします。
今度は、いわきでお酒でも飲みながらお話したいです!
長々とすみません。ありがとうございました。

(女性・福島県いわき市在住)

まことの里

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のぶしな坐

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シンプリー

〈北海道〉

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ひろめ荘

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ハル小屋

〈北海道〉

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空想の森感想

〈日本各地〉

2008〜2014